中・低レベル放射性廃棄物処分施設の敷地選定成功事例

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  • A Successful Case Site Selection for Low−and Intermediate − Level Radioactive Waste Disposal Facility
  • チュウ テイレベル ホウシャセイ ハイキブツ ショブン シセツ ノ シキチ センテイ セイコウ ジレイ

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抄録

<p> 韓国は2005年11月に,中・低レベル放射性廃棄物処分施設の建設を受け入れるかどうかを問う住民投票を行い,朝鮮半島南東部にある慶州市を建設地に決めた。投票は,施設の誘致申請を行っていた4つの自治体で実施。慶州市では賛成率が89.5%と,4ヶ所の中では最も高い賛成率となった。政府は今回の候補地の選定に当たって,特別支援金の交付や韓国水力・原子力発電会社の本社移転などの新たな地域振興策を表明。応募してきた自治体のうち,住民投票で賛成率の最も高い地域を選定するとしていた。なお慶州市の議会や市民団体は,施設誘致によって市の飛躍をめざすことができるとして,施設誘致のために,市民向けの広報や教育活動を熱心に行ってきた。特に市長は市民に対し,この問題に関する説明会や懇談会を多数開催。誘致に伴う経済的効果や反対派の主張に対する反論などを根気よく提供し続けた。本稿では,同市が施設誘致に成功するまでの経緯を,イ・ボンウ氏に紹介していただいた。</p>

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