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抄録
<p><tt> 内科系疾患は、外科系疾患に比し患者背景、臨床経過が多彩であるため、一般にクリニカルパス(以下パス)の作成は困難であることが多く、種々工夫が必要となる。出血性胃十二指腸潰瘍においても、患者背景も病態も多彩であり、パスの作成は容易ではなかった。過去の症例分析から、標準化が難しいと考えられた緊急内視鏡検査から止血確認までの絶食期間を避けて、比較的標準化が容易と考えられた止血確認後から退院までを対象期間としたパスを作成し、平成13年12月から平成15年3月の期間に入院治療した出血性胃十二指腸潰瘍62例中36例(58.1%)に使用したが、主として潰瘍局所の要因や、合併症などの全身的要因などの患者要因のため正のバリアンスが13例(36.1%)、負のバリアンスが11例(30.6%)と、バリアンス例が多かった。また、主治医が当初からパス通りに治療が進まない可能性が高いと判断してパスを使用しない症例が26例(41.9%)と多く、医師の標準化に対する認識不足という背景はあるものの、画一のパスでは、多くの症例に使用できる利便性の高いパスにはなり得ないと考えられた。今回の検討より、出血性胃十二指腸潰瘍に対するパスにおいては、治療アルゴリズムを取り入れるなどして、経過により経路を変更できるような形式が望ましいと考えられ、今後の出血</tt><tt>性胃十二指腸潰瘍パスの進化の方向性が示された。 </tt></p>
収録刊行物
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- 日本クリニカルパス学会誌
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日本クリニカルパス学会誌 6 (1), 17-22, 2004-07-30
一般社団法人 日本クリニカルパス学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299616456622720
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- NII論文ID
- 10018769521
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- ISSN
- 24361046
- 21876592
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可