A Case of Spontaneous Cholecystocutaneous Fistula

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  • 自発性胆嚢皮膚瘻の1例

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症例は79歳, 女性。平成13年1月より右季肋部痛を自覚するも放置していた。同年5月初旬より同部位に圧痛を伴う腫瘤を触知するようになり当院を受診した。初診時右季肋部は暗赤色に変色し, 圧痛を伴う腫瘤を触知, 血液生化学検査で強い炎症反応を認めた。腹部CTで胆嚢底部に近接した腹腔内と腹壁に膿瘍を, また胆嚢壁は肥厚し胆嚢結石を認めた。胆石・胆嚢炎による腹壁膿瘍と診断し, 同部位を切開しドレナージチューブを留置した。切開後14日目のドレナージチューブ造影で胆嚢皮膚瘻を確認し, 腹壁膿瘍が軽快した後に開腹下胆嚢亜全摘を施行し, 閉腹後に腹壁膿瘍はopen drainageとした。術後経過は良好で術後2週間目に退院した。胆石発作放置例で腹壁腫瘤が自覚された場合, 本症を念頭に入れ, ドレナージを行い腹壁膿瘍の軽快と瘻孔形成後に開腹手術施行の方針が良いと考えられた。

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