脛骨近位骨端線損傷2例の治療経験

  • 光武 聖史
    独立行政法人国立病院機構長崎医療センター整形外科
  • 原田 真一
    独立行政法人国立病院機構長崎医療センター整形外科
  • 馬場 洋
    独立行政法人国立病院機構長崎医療センター整形外科
  • 宮路 剛史
    独立行政法人国立病院機構長崎医療センター整形外科
  • 石井 英樹
    独立行政法人国立病院機構長崎医療センター整形外科
  • 前田 和政
    独立行政法人国立病院機構長崎医療センター整形外科
  • 本川 哲
    独立行政法人国立病院機構長崎医療センター整形外科

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases Treated for Epiphyseal Separation of Proximal Tibia

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抄録

四肢に発生する骨端離開のうちでも脛骨近位端に発生するものは少ない.今回2例の脛骨近位骨端離開の症例の治療を経験したので報告する.症例1は15歳,男性でバスケットボールの試合中に受傷.X線およびMRI,CTにて左脛骨近位にSalter-Harris III型の骨端離開を認めた.徒手整復が困難だったため観血的整復およびCCSで内固定をおこなった.術後1年2カ月時点では脚長差や変形,可動域制限などはない.症例2は10歳,男性で自転車運転中タクシーに衝突され受傷.X線にて左脛骨近位にSalter-Harris II型の骨端離開を認めた.徒手整復をおこなったが骨片が不安定だったためK-wireで経皮的に内固定を追加した.術後4年10カ月経過し,脚長差や変形はなく,可動域が健側に比べ5度悪いが,日常生活に問題はない.2例とも術後3-4カ月でスポーツに復帰している.

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参考文献 (10)*注記

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