小児の内反股遺残変形例の下肢alignmentのX線学的検討

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  • Roentogenological Study of Mechanical Alignment of the Lower Extremity in Children with Coxa Vara

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抄録

小児股関節疾患で片側下肢に内反股を遺残した16例の下肢alignmentについて立位下肢連続X線写真前後像を用いてX線学的に検討した.内反股を遺残した原疾患はペルテス病13例,先天股脱2例,化膿性股関節炎1例であった.調査時の年齢は8~15歳,平均13歳であった.脛骨近位骨端幅を5等分した区画で下肢機能軸の通過点を検討した.下肢機能軸の通過していた区画でみると正常な中央区画が13例,生理的な許容範囲内と考えられる中央区画に隣接する区画が2例,病的な外側区画が1例であった.下肢alignment異常を認めなかった15下肢には膝変形はなかった.先天股脱の1例では下肢機能軸の膝関節での外側偏位と外反膝変形を認めた.小児の股関節疾患の治療後の内反股遺残症例では下肢alignment異常や膝の角状変形は生じ難いと考える.

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