母指ＣＭ関節不安定性に対する靭帯再建術の経験

• 當銘 保則

  熊本整形外科病院

• 田嶋 光

  熊本整形外科病院

• 余 みんたく

  熊本整形外科病院

書誌事項

タイトル別名

• Ligament Reconstruction by Extensor Carpi Radialis Longus Tendon for Instability of Thumb CM Joint

抄録

母指CM関節不安定性による障害に対して長橈側手根伸筋腱（以下ECRL腱）を用いてIntermetacarpal lig.（以下IML）再建術を施行したので報告する．対象は靭帯再建術を施行した7例7手（母指CM関節症5例5手，外傷性不安定症2例2手）．性別は男性2例，女性5例，年齢は15～67歳，経過観察期間は6カ月～6年3カ月であった．Eaton分類はstage Iが4手，stage IIが3手であった．手術は琉球大法に準じて停止部を茎とするECRL半切腱を用いてIMLを再建した．手術成績（Eatonの評価），母指CM関節可動域，ピンチ力，握力，X線学的評価を検討した．手術成績はexcellent 5例，good 1例，failure 1例であった．Eaton分類でstageが進行した例は認めなかった．関節症変化が軽度の母指CM関節症と外傷性不安定症に対して本法は有効と考えられた．

収録刊行物

• 整形外科と災害外科

  整形外科と災害外科 55 (3), 358-362, 2006

  西日本整形・災害外科学会

キーワード

• 靭帯再建
• 母指CM関節
• 長橈側手根伸筋腱
• 第1・2中手骨骨間靭帯

詳細情報

• CRID: 1390282679914290560
• NII論文ID: 10018786802
• NII書誌ID: AN00126582
• DOI: 10.5035/nishiseisai.55.358
• ISSN: 13494333
• ISSN: 00371033
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007022621
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可