Observation and recording of mouse jaw movements with a novel restrictor system and a behavioral check list

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  • 新規拘束器とチェックリスト法を用いたマウス顎運動観察記録法
  • 実験技術 新規拘束器とチェックリスト法を用いたマウス顎運動観察記録法
  • ジッケン ギジュツ シンキ コウソクキ ト チェックリストホウ オ モチイタ マウス ガク ウンドウ カンサツ キロクホウ

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Abstract

近年,ドパミン受容体機能を欠失させた各種の遺伝子ノックアウトマウスが作出された.これにより,抗精神病薬の慢性投与時や加齢で発症する不随意顎運動に関わる受容体サブタイプを,より詳細に検討できる可能性がもたらされた.一般に,マウスは小さく,その行動が俊敏なため,顎運動の解析には不向きであるが,マウスの顎運動を観察評価する方法の必要性が生じてきたので,簡便で軽度にマウスの頚部を固定する顎運動観察用器具を作製し,'rapid time-sampling behavioural check list法'を援用した顎運動の測定法を考案した.本稿ではまず,この方法の妥当性を検討し,次に本法によって,各種ドパミン受容体ノックアウトマウスの特性を評価した実例を示した.その結果,(1)D1,D2受容体ノックアウトマウスではそれぞれの野生型と比べて顎運動の発現パターンに差が認められ,D5受容体ノックアウトマウスにもわずかな差が認められたが,D3受容体,D4受容体およびDARPP-32ノックアウトマウスではほとんど遺伝子欠損の影響は認められないことが明らかとなった.以上の結果から,本顎運動観察用器具はマウスの顎運動の観察・評価に有用であり,特に,遺伝子改変マウスの顎運動評価に役立つものと考えられた.<br>

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