我が国の高齢者医療・介護の行方を決めるものは医療環境の動向である (Con) (介護福祉の動向から)

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タイトル別名
  • The combination of “Careworks” insurance plan integrated with medical and long-term care insurance
  • ワガクニ ノ コウレイシャ イリョウ カイゴ ノ ユクエ オ キメル モノ ワ イリョウ カンキョウ ノ ドウコウ デ アル Con カイゴ フクシ ノ ドウコウ カラ
  • The combination of “Careworks” insurance plan integrated with medical and long-term care insurance

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抄録

日本の保健医療福祉は, 21世紀に向けて医療保険と介護保険という2大社会保険を基軸に再構築された. 急性期の医療から慢性期の介護へと役割が分化している. それぞれの保険給付は, 原則として連帯することなく単独別個の適用による保険分担契約上の責任を負う共同保険になっている. 老人保健制度が, 2008年度から医療保険を支える再保険として, 高齢者医療制度に転換された. 医療生活環境である療養病床は, 平成23年度までに医療療養型は半減し, 介護療養型を廃止することが策定された. 介護保険法第20条 (他の法令による給付との調整) により, 原則として介護保険の給付が優先し, 医療保険からは介護保険の給付に相当するものは行われない. 急性期の医療が必要となった場合には, 医療保険に移ってから保険給付を受けることになる. 日本の介護保険は, 保健医療福祉から独立した制度であり, 新介護保険の目的が自立支援から尊厳の保持となり, 保健医療福祉に医療介護を生み出すセーフテイネットとなる.

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参考文献 (19)*注記

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