胃食道逆流症を有し,披裂部浮腫をきたした重症心身障害児の2例

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  • [Marked arytenoid edema in severely disabled children with gastroesophageal reflux].

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抄録

喉頭披裂部の局所的な浮腫により呼吸障害を呈した2例を報告する. GM1ガングリオシドーシスとX-linked lissencephaly with abnormalgenitaliaをそれぞれ基礎疾患に有する重症心身障害児であり, 披裂部浮腫による呼吸障害増悪の1~2年前から胃食道逆流(GER) の症状を呈していた. 披裂部浮腫はGERによる胃酸刺激で生じたものと考えられ, 気管切開術・鼻マスクによる持続的気道陽圧 (CPAP) により呼吸症状の改善をみた. 咽頭部の閉塞を合併する重症心身障害児の披裂部浮腫は気づかれにくいが, GERの合併例の呼吸障害に際して特に注意して喉頭所見を観察すべきである.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 38 (6), 468-469, 2006

    THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY

参考文献 (9)*注記

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