左心低形成症候群に対する分離送血体外循環

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著者

    • 吉川 貴則
    • 福岡市立こども病院・感染症センター 臨床工学部

抄録

左心低形成症候群に対するNorwood手術において,まったく循環停止を行わない分離送血体外循環行っているので報告する。1998年1月から2005年12月までの8年間において,左心低形成症候群およびそれに類似した疾患(shone-complex)に対する分離送血体外循環を行った症例75例を対象とした。脳および上半身灌流は右腕頭動脈に,下半身灌流は横隔膜直上部の下行大動脈に行い,送血ラインをY字に分岐し,one-pump systemにて灌流した。症例の平均体重2.9kg,平均体外循環時間は215分,平均大動脈遮断時間は65分,最低直腸温は30.0℃で,灌流量は平均180mL/min/kgであった。Base Excessは±2.0mmol/Lで推移し,危惧される送血流量の不均衡も起こらずに良好な分離送血体外循環が可能であった。軽度低体温,高流量灌流が可能であるため,超低体温,循環停止に伴う諸問題を回避できる有用な体外循環手段である。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology  

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 33(4), 470-473, 2006-12-01 

    The Japanese Society of Extra-Corporeal Technology in Medicine

参考文献:  8件

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