貧血と多血症:診断と治療の進歩  III.貧血の診断と治療  1.鉄欠乏性貧血

  • 鳥本 悦宏
    旭川医科大学消化器・血液腫瘍制御内科
  • 高後 裕
    旭川医科大学消化器・血液腫瘍制御内科

書誌事項

タイトル別名
  • 鉄欠乏性貧血
  • テツ ケツボウセイ ヒンケツ

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抄録

鉄欠乏性貧血は最も頻度の高い貧血で, 我が国は欧米と比べてその頻度は高い. 日本人の鉄摂取量は年々減少傾向にあり, 30歳代から40歳代女性の4人に1人が貧血で3人に1人は鉄欠乏状態にある. 小球性貧血によって本症を疑い, 血清フェリチン値, 総鉄結合能により診断する. 血清鉄は本症に特異性が低い. 本症とピロリ菌の関与が注目されている. 治療の基本は経口鉄剤投与で, 非経口的鉄剤投与の場合過剰投与に気をつける.

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