貧血と多血症：診断と治療の進歩　　ＩＩＩ．貧血の診断と治療　　３．慢性炎症と貧血

• 小船 雅義

  札幌医科大学第四内科

• 加藤 淳二

  札幌医科大学第四内科

書誌事項

タイトル別名

• 慢性炎症と貧血
• マンセイ エンショウ ト ヒンケツ

抄録

慢性炎症性疾患では, 血清鉄低値を示すのにもかかわらず, 血清フェリチン値が正常から増加するという鉄代謝異常を伴った正球性から小球性の貧血 (anemia of chronic disorders, ACD) が発症する. この鉄代謝異常の分子機構の詳細は長年の間不明であったが, 最近, 炎症性サイトカインにより肝でヘプシジンというペプチドホルモンの産生が誘導されることが見出され, これこそがACDの病態の主要なエフェクターであることが明らかとなった. 本稿では最近解明されたACD発症の分子機構と治療法について解説する.

収録刊行物

• 日本内科学会雑誌

  日本内科学会雑誌 95 (10), 2016-2020, 2006

  一般社団法人 日本内科学会

キーワード

• ヘプシジン
• ACD
• 貧血
• 慢性炎症

詳細情報

• CRID: 1390282681421744000
• NII論文ID: 10018863945
• NII書誌ID: AN00195836
• DOI: 10.2169/naika.95.2016
• COI: 1:STN:280:DC%2BD28nmsFCjsw%3D%3D
• ISSN: 18832083
• ISSN: 00215384
• NDL書誌ID: 8545652
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8545652
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/95/10/95_10_2016/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007027129
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可