エイズ治療の最前線

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著者

    • 岡 慎一
    • 国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター

抄録

HIV/AIDSに対する治療は, 1996年までは単剤もしくは2剤による治療で, 長期的な延命効果は得られなかった. しかし, 97年以降可能となった3剤以上の多剤併用療法 (HAART) によりHIV患者の予後は, 飛躍的に改善した. この経過は, まさに結核治療の歴史と同じである. しかし, 結核との大きな違いは, HIV感染症は治癒しないことである. したがって, 基本的には, 生涯にわたる治療を必要とする. HAARTに用いられる薬剤は, 年々改善され, 現在は, 1日1回4錠による治療が可能となっている. これらの組み合わせは, 大規模無作為割付試験の結果により決められ治療ガイドラインに盛り込まれている. しかし, このガイドラインは年ごとに改訂が行われており, HIV/AIDSの治療法は, いまだ途上にあるといってもよい. その大きな理由の一つは, 治療が長期にわたることであり, 薬剤耐性ウイルスの出現, 治療薬の慢性毒性, さらには, 確実に長期にわたり服薬しなければならないという精神的プレッシャーなどの問題である.

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌  

    日本内科学会雑誌 95(10), 2112-2117, 2006-10-10 

    The Japanese Society of Internal Medicine

参考文献:  13件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018864063
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00195836
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    00215384
  • NDL 記事登録ID
    8545842
  • NDL 雑誌分類
    ZS21(科学技術--医学--内科学)
  • NDL 請求記号
    Z19-222
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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