前かがみ姿勢での持続的な等尺性引き上げ運動における体幹および股関節伸展筋の筋電図学的検討

  • 石田 弘
    宿毛診療所 リハビリテーション科
  • 渡邉 進
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 田邊 良平
    倉敷広済病院リハビリテーションセンター
  • 江口 淳子
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 小原 謙一
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科

書誌事項

タイトル別名
  • An Electromyographic Analysis of Trunk and Hip Extensor Muscles during Isometric Continuous Pulling Up in the Forward Bending Posture
  • マエカガミ シセイ デノ ジゾクテキナ トウシャクセイ ヒキアゲ ウンドウ ニ オケル タイカン オヨビ コカンセツ シンテンキン ノ キンデンズガクテキ ケントウ

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抄録

本研究の目的は,立位での前かがみ姿勢で等尺性の引き上げ運動を持続した場合の体幹および股関節伸展筋の活動変化を明らかにすることである。対象は19歳から29歳までの健常男性9名(平均年齢:22.6歳)とした。導出筋はL3,L5レベル脊柱起立筋,腹直筋,腹斜筋群,広背筋,大殿筋,大腿二頭筋とした。課題は体幹前傾30 °にて最大随意発揮の60%を60秒間持続する引き上げ運動とした。同時に筋電図を記録し,中間周波数と平均積分値を求めた。その結果,中間周波数はL3,L5レベル脊柱起立筋,広背筋で有意な減少があった。平均積分値は腹直筋,腹斜筋群,広背筋,大殿筋で有意な増加があった。つまり,前かがみ姿勢での持続的な等尺性引き上げ運動では脊柱起立筋と広背筋が疲労しやすく,同一負荷を引き上げ続けるために腹直筋,腹斜筋群,広背筋,大殿筋が収縮力を増加させることが示された。<br>

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参考文献 (33)*注記

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