<i>Helicobacter pylori</i> 除菌後の体重増加

  • 須藤 弘之
    福井大学医学部附属病院光学医療診療部
  • 伊藤 義幸
    福井大学医学部附属病院第二内科
  • 山崎 幸直
    福井大学医学部附属病院光学医療診療部
  • 加藤 卓次
    福井県立大学看護学部
  • 東 健
    神戸大学医学部医学医療国際交流センター·難治性疾患病態解析分野

書誌事項

タイトル別名
  • An increase in body weight after eradication of <i>Helicobacter pylori</i>

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抄録

近年Helicobacter pylori除菌後に,体重,BMI,総コレステロール値などが上昇するとの報告が散見される.消化管生理活性ペプチドとの関連では,除菌により胃粘膜内レプチンmRNAの減少が認められ,それはBMIの増加と相関することが認められた.血漿グレリン値はHelicobacter pyloriの感染や除菌によって影響を受け,更に,胃粘膜萎縮との関連も示唆されている.また,高度な胃粘膜萎縮症例においては,除菌により著明にBMIが増加することが認められた.除菌治療を施行する際は,除菌後の体重増加についても念頭に置き,生活習慣の改善を指導することが肝要である.<br>

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参考文献 (23)*注記

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