胃がん化学療法の first line と second line Basic strategies on first- and second-line chemotherapy for advanced gastric cancers

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抄録

胃がん化学療法における1次治療の考え方は,欧米とわが国で異なる.欧米では初回治療で得られる無再発生存期間を重視し,1次療法がすべて(有効薬剤を2剤,3剤と重ねる)としているのに対し,わが国では全生存期間を重視するため,1次治療による毒性の蓄積を避け,可及的に長期間有効薬剤を投与するとの考え方が一般的で,単剤投与にも抵抗感がない.この点に関して第92回本学会総会にて得られたコンセンサスは以下の通りである.(1)生存期間中央値をみる限り,わが国は世界最長である.したがって,1次治療がすべてを決するとはいえず,毒性の低い単剤化学療法も治療戦略として成立し得る.(2)同時に,高い毒性を有する3剤併用療法であっても,良質な奏効(good PRあるいはCR)が高率に得られれば,adjuvant surgeryを組み込むことで切除不能例の治癒をめざす選択肢となり得る.(3)2次治療以降のレジメンとして何が最善かを具体的に証明する手だてはないが,病態に応じて薬剤を使い分けるわが国の手法や,整備された国民皆保険制度は生存期間の延長に寄与している可能性が高い. <br>

収録刊行物

  • 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology  

    日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 104(2), 171-176, 2007-02-05 

    The Japanese Society of Gastroenterology

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被引用文献:  1件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018886484
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00192124
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    04466586
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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