Barrett食道の発生機序における胆汁酸の役割

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  • The role of bile acids on Barrett's esophagus

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抄録

近年,食道腺癌の発生率は急激な増加を示し,最も増加率が高い癌である.Barrett食道は食道腺癌の発生母地とされており,現在最も注目されている病態の1つである.胃酸や胆汁酸の逆流はBarrett食道の発生における重要な因子であるが,その役割は明らかにされていない.一方,Cdx2は胃の腸上皮化成の原因遺伝子であることが示され,Barrett食道の発生においてもその役割が注目されている.最近,胆汁酸によるCdx2の発現調節機序が示唆され,Cdx2はBarrett食道においても重要な役割を担うことが明らかにされてきた.本稿ではBarrett食道の発生機序について,胆汁酸とCdx2を介した機序を中心に最近の知見を解説した.<br>

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