局所的な流動制御を利用した乾式サイクロンの高性能化

  • 信清 良太
    広島大学大学院工学研究科 物質・化学システム専攻
  • 稲田 勇太
    広島大学大学院工学研究科 物質・化学システム専攻
  • 福井 国博
    広島大学大学院工学研究科 物質・化学システム専攻
  • 吉田 英人
    広島大学大学院工学研究科 物質・化学システム専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Improvement of Particle Collection Performance of Dry-Cyclone by Use of Local Fluid Flow Control Method
  • キョクショテキナ リュウドウ セイギョ オ リヨウシタ カンシキ サイクロン ノ コウセイノウカ

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抄録

サイクロンの高性能化を目的に,出口管上部にリング部を設置することおよび天板付近から局所的に追加気流を導入することが粒子の分離性能に及ぼす影響について実験およびシミュレーションにより検討した.可視化実験およびシミュレーション結果より,出口管上部において回転気流が逆回転する逆流領域の存在を確認した.この対策として,出口管上部にリングを設けることで,逆流領域が低減すると共にサイクロンの粒子分離径がサブミクロン域に小さくなった.リングの肉厚及び長さに関しては最適値が存在する.またリング部の設置はサイクロン内での粒子降下角度を小さくさせるが,一方天板部からの追加気流はその値を大きくさせる.<br>サイクロンの粒子分離性能を向上させるには,出口管上部のリングの設置及び天板付近からの局所的な追加気流の利用が有効であり,両者を併用することで50%分離径が最小約0.6 μm(JIS, 11種)になった.粒子分離性能や粒子降下角度の実験結果は3次元シミュレーション結果と定性的に一致した.

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