書誌事項
- タイトル別名
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- Consideration on the dorsiflexion braking of ankle foot orthosis
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抄録
片麻痺患者の立位・歩行においてAFOの底屈制動機能が必要不可欠なことは周知のことであり, その報告は多数みられる. 一方, 背屈制動は, 臨床場面において立位・歩行練習を進めていく上で大切な要素の1つであるにもかかわらず, その研究・報告は少ない. 今回, われわれはAFOの背屈制動について検討を要する症例を通じて, 片麻痺患者の歩行の立脚期に及ぼす影響について考察した. 下腿三頭筋や大腿四頭筋の筋トーヌスが低下しており, 下肢支持性が乏しいケースでは, 膝関節固定以前にAFOの足関節背屈制動を第1選択と考え試みる必要がある. 一方, 筋トーヌスが亢進しており下肢支持性が比較的良好なケースでは, 背屈制動はむしろ不要のことが多い. 装具処方においては, 足関節の設定角度と底屈・背屈両方向の制動力が重要な要素であり, 個々の症例に応じて適切に用いる必要がある.
収録刊行物
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- 日本義肢装具学会誌
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日本義肢装具学会誌 23 (2), 163-168, 2007
日本義肢装具学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204539422976
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- NII論文ID
- 10018916823
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- NII書誌ID
- AN1006683X
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- ISSN
- 18840566
- 09104720
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可