関節リウマチに対する非拘束型人工肘関節の治療成績

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  • Non-constrained Total Elbow Arthroplasty in Patients with Rheumatoid Arthritis

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抄録

【目的】当科では関節リウマチ患者において肘関節破壊の著しい症例に対して非拘束型の人工肘関節置換術を行ってきたので報告する.【方法】対象は,2002年から2005年までに人工肘関節置換を施行し,経過観察しえた7例8肘である.全例女性で,手術時年齢35~73歳(平均年齢60.9歳)で,経過観察期間3ケ月~2年5ケ月(平均1年2.5ケ月)だった.術前X線はLarsenのX線分類でgrade4が7肘,grade 5が1肘,使用機種は工藤式type 5が7肘,MNSKが1肘であった.【結果】JOAスコアは術前平均35.1点から術後78.1点に改善した.合併症は,術後2ケ月で亜脱臼を生じるようになったのが1肘だった.【考察】短期成績ではあるが,高度に破壊されたRA肘に対して,非拘束型人工肘関節置換術は有効な手段となるが,過度の負担をかけないように,日常生活には配慮を要する.

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