慢性C型肝炎に伴ったIII型クリオグロブリン血症の1例

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タイトル別名
  • A Case of Type III Cryoglobulinemia Associated with Chronic Hepatitis C.

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抄録

慢性C型肝炎に伴ったIII型クリオグロブリン血症の1例を報告する。血清検査上,リウマトイド因子陽性,クリオグロブリン陽性,抗C型肝炎ウイルス抗体を認め,イムノブロットではpolyclonalにIgG, IgM, IgAを認めたため,III型クリオグロブリン血症と診断した。指尖部潰瘍は,アルプロスタジルの静注と星状神経節ブロックが有効であった。クリオグロブリン血症の皮膚症状は多彩であるが,主として下肢に多くみられる。自験例は,指尖部に潰瘍を認めたが,削岩機使用によるレイノー症状が背景にあり,これにクリオグロブリン血症が加わって発症したと考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 64 (5), 537-540, 2002

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (16)*注記

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