猫の両側性腎周囲嚢胞の1例

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タイトル別名
  • A Feline Case of Bilateral Perirenal Cysts
  • ネコ ノ リョウソクセイ ジン シュウイ ノウホウ ノ 1レイ

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抄録

14歳齢の避妊雌猫の両側性腎周囲嚢胞に対して, エコー検査下で穿刺排液法を行ったところ, 左腎は嚢水の貯留を繰り返したが, 右腎では穿刺時に嚢胞が破裂し, 再貯留がみられなかった. 臨床的には左腎の嚢水が貯留すると元気・食欲が消失し, 嚢水除去を行うと改善傾向を認めた. 8ヵ月後交通事故で死亡したため病理解剖を行い, 左腎周囲の嚢胞には液体の貯留を認めたが, 右腎被膜には破裂部位を認め, 嚢水の貯留は認められなかった. 組織学的に左右腎ともアミロイド沈着をともなう重度の慢性間質性腎炎がみられたが, 程度の差は認められなかった.

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