乳熱病歴を有する乳牛の分娩前後における血漿中上皮小体ホルモンおよび1, 25-dihydroxyvitamin D濃度の変動

書誌事項

タイトル別名
  • Changes in Periparturient Plasma Parathyroid Hormone and 1, 25-Dihydroxyvitamin D Levels in Cows with Milk Fever History
  • ニュウ ネツ ビョウレキ オ ユウスル ニュウギュウ ノ ブンベン ゼンゴ ニ

この論文をさがす

抄録

乳熱発症の病歴を有する8例の乳牛 (罹歴牛) について分娩前後の血中カルシウム (Ca), 血漿中上皮小体ホルモン (PTH) および1, 25-dihydroxyvitamin D [1, 25-(OH)2D] 濃度の推移を調べ, 発症病歴のない5例の乳牛 (対照群) における推移と比較した. 罹歴牛と対照群のいずれも分娩前後に血漿Ca濃度は最低値を示した. 罹歴牛5例の血漿Ca濃度は対照群に比べ明らかに低下し, そのうち1例が乳熱を発症した. 発症例では血漿PTHおよび1, 25-(OH)2D濃度は血漿Ca濃度の低下にただちに反応し上昇したが, その後も血漿Ca濃度は低下し続けた. Ca剤の投与により血漿Ca濃度はいったん回復したが, 発症2日後に再び低下し, 血漿1, 25-(OH)2D濃度がさらに著しく上昇した.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (18)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ