犬の肉芽腫性髄膜脳脊髄炎の1例

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タイトル別名
  • A Canine Case of Granulomatous Meningoencephalomyelitis
  • イヌ ノ ニクゲシュセイ ズイマク ノウ セキズイエン ノ 1レイ

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抄録

リウマチ様関節炎を呈するマルチーズ (4歳雌) が突然の頸部疼痛を主訴に来院した. 神経学的検査で異常は認められず, 脊髄造影で第2~5頸椎にかけて頸髄の腫脹が認められ, 脳脊髄液検査では蛋白量上昇 (194mg/dl) と総細胞数増加 (800/μl, 約90%はリンパ球) がみられ, 犬ジステンパーウイルス抗体価は1: 1024であった. 副腎皮質ホルモンを主体に対症療法が行われたが, 病状が徐々に進行し第42病日に安楽死させた. 病理組織学的に, 脊髄を中心とし, 脳を含む広範囲に著明な肉芽腫性炎が観察されたが, 封入体やジステンパーウイルス抗原は確認できなかった.

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