ブロイラー鶏頭部腫脹症候群の病変

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タイトル別名
  • Pathology of Swollen Head Syndrome in Broiler Chickens
  • ブロイラー ニワトリ トウブ シュチョウ ショウコウグン ノ ビョウヘン

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抄録

養鶏場で発生した頭部腫脹症候群 (SHS) について病理学的に検索した. 全養鶏場に共通の肉眼病変は, 眼球周囲, 肉垂, 肉冠の腫脹など頭部に限局し, 肉垂・肉冠を含む頭部皮下織のフレグモーネ, 頭蓋骨airspaceにおけるチーズ様物の貯留であった. 組織学的に頭部皮下織頭蓋骨airspace, 結膜, 耳道部に線維素化膿性肉芽腫性炎が認められ, 気管粘膜上皮の線毛喪失, 粘膜固有層に偽好酸球・リンパ球・形質細胞の浸潤が認あられ, リンパ濾胞形成をともなっていた. 1養鶏場の肉垂病巣から大腸菌を分離2週齢SPFひな筋肉内 (107CFU) に接種したところ, 重度の心外膜炎を含む内臓漿膜炎は認あられたが, 頭部腫脹は誘発されなかった.

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