書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case Report of Stasis Dermatitis in a Patient with Klinefelter's Syndrome
- 症例 Klinefelter症候群に認めたうっ滞性皮膚炎
- ショウレイ Klinefelter ショウコウグン ニ ミトメタ ウッタイセイ ヒフエン
この論文をさがす
抄録
46歳の男性。27歳頃より両下肢に慢性湿疹と静脈瘤が出現して, 時々疼痛を自覚するようになった。30歳頃, 近医にて静脈ストリッピング術を受けたが, その後も湿疹症状が持続していた。2003年4月, 左足関節の疼痛を主訴に当院皮膚科を受診した。当初, うっ滞性皮膚炎の悪化と診断したが, 患者の外見から何らかの合併症の存在を疑った。さらなる精査を行った結果, Klinefelter症候群であることが判明した。30歳頃に既に診断され, それ以後よりテストステロンの補充療法がなされていた。Klinefelter症候群は47 XXYなどの性染色体異常が主な原因であると考えられており, 一般的に高身長, 長い四肢, 女性化乳房, 睾丸の発育不全などの症状が認められるが, うっ滞性皮膚炎, 静脈瘤, 下腿潰瘍等の報告例は比較的少ない。本邦では下腿潰瘍の報告例は21例, 静脈瘤との合併の報告例は自験例を含め5例, うっ滞性皮膚炎の報告例は5例であった。本症例では, うっ滞性皮膚炎に対してプレドニゾロン内服療法を行い, 皮疹は軽快した。
収録刊行物
-
- 西日本皮膚科
-
西日本皮膚科 66 (6), 559-563, 2004
日本皮膚科学会西部支部
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679274324992
-
- NII論文ID
- 10018999130
-
- NII書誌ID
- AN00183881
-
- ISSN
- 18804047
- 03869784
-
- NDL書誌ID
- 7295763
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可