子宮体癌からの転移性皮膚癌

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タイトル別名
  • A Case of Metastatic Skin Cancer From the Uterus.

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抄録

子宮体癌からの転移性皮膚癌の症例に加え鹿児島大学皮膚科で経験した転移性皮膚癌の統計を報告した。症例は59歳の女性。1993年4月に腹痛, 不正性器出血出現。4月14日鹿児島大学医学部附属病院婦人科を受診し, 子宮体癌Stage IIIの診断で, 切除·化学療法·放射線療法を受けた。同年10月, 後頭部に増大傾向を示す直径1cmの結節が出現し, 同院脳外科で内容除去術を施行した。生検で転移性皮膚癌が疑われたため, 精査, 切除目的にて1994年3月17日皮膚科紹介。初診時, 後頭部に弾性硬, 3×2×1.2cmの皮下結節が認められ, 全麻下に切除, 植皮術を施行した。病理組織学的所見で腫瘍細胞の乳頭状増殖, 管腔構造, および核の異染性, 大小不同を認め, 子宮体癌からの転移性皮膚癌と診断した。なお1985年∼1994年に当科で経験した転移性皮膚癌は13例で子宮体部原発は1例であった。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 59 (3), 385-387, 1997

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (12)*注記

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