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  • A Case of Juvenile Melanoma.

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抄録

1歳9ヵ月の女児にみられた若年性黒色腫を報告した。この腫瘍は右頬骨部にあり, 5×5mm, 半球状隆起, 淡紅色であった。病理組織学的に典型的で, 腫瘍細胞は大部分が大型の紡錘形細胞からなっていた。腫瘍細胞は, 免疫組織化学的にS-100蛋白陽性, HMB 45は陰性であった。初診(1996年4月)の1ヵ月後, 腫瘍をくりぬき法で切除した。2週間で再発し, 同年6月再切除した。同年9月再び再発し, 10月に3度目の手術(広汎に切除)を施行した。最後の手術の約1年後の現在(1997年10月), 再発は認められていない。自験例において腫瘍, とくに再発した腫瘍の増殖速度の速いことが特徴的であった。また, 急速に増大する本症では, 広範囲の切除を要する症例もあると考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 60 (5), 639-642, 1998

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (6)*注記

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