胃癌術後6年目に発症した孤立性脾転移の1切除例

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  • A CASE OF ISOLATED SPLENIC METASTASIS OF GASTRIC CANCER 6 YEARS AFTER EXCISION

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抄録

胃癌術後6年目に発症した孤立性脾転移の1例を経験した. 症例は74歳, 女性. 平成11年10月4日, 進行性胃癌にて胃全摘術を受けた. 術後はLow dose FP療法 (5-FU+CDDP) を1年間, 内服免疫化学療法 (UFT+PSK) を3年間行った. 平成17年1月頃より左季肋部痛と血清CEA値の上昇 (術直前値239ng/ml) がみられ, 画像にて脾臓に6cm大の単発する腫瘤陰影を認めた. 胃癌の孤立性脾転移と診断し, 平成17年4月7日, 横隔膜合併切除を伴う脾臓摘出術を施行した. 組織学的には初回の胃癌と同様であった. 現在, 術後18カ月目で血清CEA値は正常化し, TS-1による化学療法を行っている.<br>胃癌からの脾転移は遠隔転移の一つとされるが, 孤立性脾転移では切除により長期生存も期待できるため, 積極的に切除すべきである.

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