急性虫垂炎術後に発症した急性ポルフィリン症の1例

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タイトル別名
  • A Case of Acute Porphyria Following Appendectomy

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抄録

症例は20歳男性で, 難治性の腹痛および, てんかん様発作にて当院内科通院中であった。夜間, 激烈な腹痛を主訴に本院救急部を受診した。来院時, 腹部全体に圧痛, および筋性防御を認めた。腹部CTで回盲部周囲の壁肥厚を認めた。急性虫垂炎と診断にて緊急手術を施行した。術後2日目にてんかん様発作を認め, 3日目には下肢疼痛, 自動症様の運動, 赤褐色尿を認めた。尿検査でポルフォビリノーゲンの上昇を認めたため急性ポルフィリン症と診断した。以後, 十分な輸液と, 経口からブドウ糖を投与し, 疼痛コントロールのためにモルヒネを使用した。症状は徐々に軽快し, 術後経過も良好にて退院となった。

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参考文献 (8)*注記

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