急性骨髄性白血病に対する自家末梢血幹細胞移植後の一過性染色体異常

書誌事項

タイトル別名
  • Transient chromosomal abnormalities following autologous peripheral blood stem cell transplantation for acute myelogenous leukemia
  • 臨床研究 急性骨髄性白血病に対する自家末梢血幹細胞移植後の一過性染色体異常
  • リンショウ ケンキュウ キュウセイ コツズイセイ ハッケツビョウ ニ タイスル ジカ マッショウケツ カンサイボウ イショクゴ ノ イッカセイ センショクタイ イジョウ

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抄録

1997年から2005年に当科で23例の急性骨髄性白血病(AML)に対して自家造血幹細胞移植を施行した。3例が再発し,その他の4例(17%)において染色体異常を自家移植後に認めた。これらの4例の原疾患はAML1/MTG8あるいはCBFβ/MYH11融合遺伝子を有するAMLであり,移植後に染色体異常が検出された際の骨髄細胞のRT-PCRではこれらの融合遺伝子のmRNAは検出されなかった。骨髄に異形成を認めず,血算および末梢血像に異常を認めなかった。染色体異常は,自家移植12∼48ヶ月後に出現し,染色体異常検出後の観察期間中央値51ヶ月(30∼72ヶ月)で,4例のうち3例では染色体異常は消失し,残りの1例では染色体異常を呈する細胞は減少した。自家造血幹細胞移植後の二次性白血病/骨髄異形成症候群や再発と関連しない染色体異常について,これまでの報告をまとめて文献的考察を加えた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 48 (8), 618-623, 2007

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (16)*注記

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