右肺下葉荒蕪肺を伴った成人食道気管支瘻の1手術例

  • 後藤 直樹
    横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター総合外科
  • 乾 健二
    横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター総合外科
  • 伊藤 宏之
    神奈川県立がんセンター
  • 大島 貴
    横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 利野 靖
    横浜市立大学臓器病態治療医科学
  • 今田 敏夫
    横浜市立大学

書誌事項

タイトル別名
  • AN OPERATED CASE OF AN ESOPHAGOTRACHEAL FISTULA WITH DESTROYED LUNG OF THE RIGHT LOWER LOBE IN AN ADULT

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抄録

症例は53歳, 女性. 7歳時より肺炎を繰り返していた. 近医通院していたが, 2001年12月上部消化管造影検査にて食道気管支瘻を疑われ, 当院紹介受診. 2002年5月手術目的で入院. 食道造影検査では胸部上部食道の拡張, 右気管支への造影剤の流出および右下葉末梢気管支の拡張があった. さらに上部消化管内視鏡および気管支鏡検査で瘻口が確認された. 経静脈下肺血管造影検査では右肺下葉の荒蕪肺に伴った右肺動脈の中葉前方枝, 下葉枝の閉塞が認められた. 食道気管支瘻および右肺下葉荒蕪肺の診断にて2002年5月右開胸で瘻管切除, 右肺下葉切除術を行った. 術後の食道造影検査にて瘻管切除部からの造影剤の流出はなく, 第12病日軽快退院した.

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参考文献 (15)*注記

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