書誌事項
- タイトル別名
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- THE LONG-TERM OUTCOMES OF SENTINEL NODE NAVIGATION SURGERY FOR BREAST CANCER
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抄録
乳癌手術で, センチネルリンパ節生検 (SLNB) で転移陰性であれば, 腋窩リンパ節郭清 (ALND) を省略しても腋窩リンパ節再発は増加せず, それに伴う合併症を予防できるとされる. われれは2000年からSLNBに基づいてALND省略を行っており, その成績を報告する. 対象 : 2005年12月までに, SLNBによるALND省略についてインフォームドコンセントが得られた, 原発性乳癌患者403例にSLNBを行った. 結果 : SLNは402例で検出可能で, 検出率は99.8%であった. このうち, 61例 (15.2%) に転移を認めた. 術前腫瘍径別のSLN転移率は, Tis : 4.0% (2/50), T1 : 12.3% (20/162), T2 : 20.5% (39/190) であった. SLN転移陰性の341例にALNDを省略した. 観察期間中央値は33カ月 (12~79カ月) で, 腋窩リンパ節再発が5例 (1.5%) あり, 再発までの中央値は15カ月 (9~31カ月) であった. 術前腫瘍径はT1 : 3例, T2 : 2例であった. 遠隔臓器再発は6例であった. 全例ALNDを追加し, 生存中である. SLNBによる合併症はなかった. SLNBに基づいたALND省略は, 安全かつ有用な方法である.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 68 (5), 1051-1056, 2007
日本臨床外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204850126592
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- NII論文ID
- 10019573256
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可