気管食道領域における内視鏡の進歩  喉頭領域の内視鏡診断―超接近撮影法による電子内視鏡を用いた喉頭観察―

書誌事項

タイトル別名
  • Electronic Videoendoscopic Observation of the Larynx
  • 喉頭領域の内視鏡診断--超接近撮影法による電子内視鏡を用いた喉頭観察
  • コウトウ リョウイキ ノ ナイシキョウ シンダン チョウセッキン サツエイホウ ニ ヨル デンシ ナイシキョウ オ モチイタ コウトウ カンサツ

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抄録

内視鏡診断技術が加速度的に進歩する中,喉頭電子内視鏡も急速に普及しつつある。<br>今回,喉頭観察の更なる可能性を追求し,電子内視鏡の先端を可能な限り声帯に接近させる超接近撮影法を試みた。汎用電子内視鏡,世界最小径鼻咽喉電子内視鏡,分光内視鏡FICE (Fuji Intelligent Color Enhancement)について検討し,以下の結論を得た。<br>1. 汎用電子内視鏡では,観察範囲が拡大し,喉頭室,声帯下面,声門下の観察が可能となった。また,声帯粘膜波動の詳細な観察が可能となった。<br>2. 世界最小径鼻咽喉電子内視鏡による喉頭観察では臨床的に十分有用な喉頭画像が得られた。<br>3. FICEによる喉頭観察では白色病変の検出が向上した。また,血管病変と白色病変のコントラストがより明瞭となり,喉頭領域におけるFICEの有効性を示唆した。

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