睡眠障害と睡眠覚醒調節  5  神経疾患と睡眠障害

  • 有竹 清夏
    国立精神・神経センター 精神保健研究所 精神生理部 東京医科歯科大学大学院 保健衛生学研究科 生命機能情報解析分野
  • 榎本 みのり
    国立精神・神経センター 精神保健研究所 精神生理部 東京医科歯科大学大学院 保健衛生学研究科 生命機能情報解析分野
  • 松浦 雅人
    東京医科歯科大学大学院 保健衛生学研究科 生命機能情報解析分野

書誌事項

タイトル別名
  • Neurological diseases and sleep disturbances
  • 神経疾患と睡眠障害
  • シンケイ シッカン ト スイミン ショウガイ

この論文をさがす

抄録

神経疾患による睡眠障害は,脳内病変により睡眠と覚醒をコントロールする神経機構の障害,呼吸筋筋力低下や不随意運動といった神経症状,治療薬に起因するもの,疾患に対する不安などの心理的要因が組み合わさって生じる.レム睡眠行動障害はパーキンソン病,レビー小体病,多系統萎縮症の前駆症状のことがある.筋ジストロフィー症ではレム睡眠時の低呼吸が呼吸不全の初発症状となる.筋萎縮性側索硬化症では肺胞低換気が主症状で,進行に伴って睡眠呼吸障害が生じる.各種神経疾患の睡眠障害の発生機序を理解することで,初めて適切な治療が可能となる.<br>

収録刊行物

  • 日本薬理学雑誌

    日本薬理学雑誌 129 (6), 418-421, 2007

    公益社団法人 日本薬理学会

参考文献 (26)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ