施設検診への経鼻内視鏡検査の導入(検査時の循環動態の検討)

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タイトル別名
  • Introduction of Transnasal Endoscopy in Institutional Mass Surveys (Evaluation of Hemodynamics During the Procedure)
  • シセツ ケンシン エノ ケイビ ナイシキョウ ケンサ ノ ドウニュウ ケンサジ ノ ジュンカン ドウタイ ノ ケントウ

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抄録

施設における内視鏡検診の有用性を確認するために, 検診発見胃癌についてX線検診と比較検討した。また内視鏡検診の受容度や偶発症などの問題に対し, 経鼻内視鏡検査の導入を検討した。<BR>内視鏡検診は, 車検診, 施設間接X線検診および直接X線検診に比較して, 胃癌発見率, 陽性反応的中率, 早期癌率, 内視鏡的粘膜切除率(EMR)/早期癌率が高率だった。血圧と心電図RR間隔に対する周波数スペクトル解析を用いた内視鏡検査中の自律神経活動の変動では, 経鼻内視鏡検査のHF値およびLF/HF比の変動は, 通常径および経口細径内視鏡に比べ軽度だった。前処置の塩酸リドカインとエピネフリンの鼻腔噴霧では持続的な血圧の上昇を認めた。<BR>経鼻内視鏡検査は, 検査時の苦痛や自律神経活動の変動が軽度であり, 施設検診に適しており, 特に強い嘔吐反射や心肺系の合併症のある受診者に有用と思われる。

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