腹直筋皮弁による頭頸部癌再建症例の検討

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タイトル別名
  • Reconstruction for head and neck cancer using rectus abdominis myocutaneous flap

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抄録

Perforator flapが頭頸部癌再建に導入されて久しいが,当科では当初予想された程には適応が拡大していない。これは症例によっては腹直筋皮弁などのConventional flapの優位性が明らかなためと思われる。今回腹直筋皮弁による頭頸部癌再建症例603例の術後創部合併症をretrospectiveに検討した。皮弁の採取成功率は99.3%,術後創部合併症率は25.0%で,血栓が生じた症例の22.2%は再血管吻合で救済されたが結局全壊死は全体の3.5%に認めた。頭頸部癌再建における考慮すべき点を論じ,腹直筋皮弁の有用性を述べた。当科で考える皮弁挙上のポイントを紹介した。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 33 (3), 271-275, 2007

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (16)*注記

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