書誌事項
- タイトル別名
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- A CASE OF HEPATOCELLULAR CARCINOMA ACCOMPANIED WITH DUBIN-JOHNSON SYNDROME
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抄録
患者は67歳の女性, 黄疸と右季肋部痛を主訴に入院した. 精査の結果, Dubin-Johnson症候群 (DJS) に合併した肝細胞癌 (HCC) と診断した. 術前のT. Bil値は3.8mg/dlであったが, 他の肝予備能が保たれていたため肝S5亜区域切除術を施行した. 術後, T. Bil値は5.2mg/dlまで上昇したが漸減し, 第17病日に軽快退院した. 術後13カ月で多発性の肺転移をきたしたがfluorouracil, doxorubicin, cisplatinによるFAP療法を計14コース施行し, 術後5年経過した現在, PRの状態にある. 本邦でDJSにHCCが合併し肝切除が施行された症例は, 今までに8例報告されている. いずれも術前に高ビリルビン血症を伴っていたが肝不全に至らず耐術していた. しかし, 体質性黄疸患者に肝切除を施行する場合, T. Bil値は肝障害度を直接表わす指標でないものの, 高度黄疸下の大量肝切除は黄疸が遷延することがあり注意が必要である.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 68 (8), 2061-2066, 2007
日本臨床外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679825212032
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- NII論文ID
- 130004516664
- 10019821581
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可