トリフルオロメチル基含有全芳香族ポリケトンの精密合成反応：位置選択的親電子芳香族置換アロイル化を分子鎖伸長反応とする高分子合成に適合するモノマーの設計，合成，および重合

• 岡本 昭子

  東京農工大学大学院工学府応用化学専攻有機材料化学専修

• 堀口 忠洋

  東京農工大学大学院工学府応用化学専攻有機材料化学専修

• 三井 亮介

  東京農工大学大学院工学府応用化学専攻有機材料化学専修

• 米澤 宣行

  東京農工大学大学院工学府応用化学専攻有機材料化学専修

書誌事項

タイトル別名

• Syntheses of Wholly Aromatic Polyketones Bearing Trifluoromethyl Side Groups via Electrophilic Aromatic Aroylation Polymerization: Design, Synthesis, and Polymerization of Some Monomers Adaptable to Subsequent Electrophilic Aromatic Aroylation Chain-elongation Reactions with Satisfactory Regioselectivity
• トリフルオロメチルキ ガンユウ ゼンホウコウゾク ポリケトン ノ セイミツ ゴウセイ ハンノウ イチ センタクテキ シンデンシ ホウコウゾク チカン アロイルカ オ ブンシサ シンチョウ ハンノウ ト スル コウブンシ ゴウセイ ニ テキゴウスル モノマー ノ セッケイ ゴウセイ オヨビ ジュウゴウ

抄録

トリフルオロメチル基を有する全芳香族ポリケトンの親電子芳香族置換アロイル化重縮合による合成に関し，アシル供与体/受容体モノマーの分子設計，モノマー分子の逆合成解析と合成反応最適化，および酸性媒介体の選択を軸にした高分子合成設計を，精密有機高分子合成化学的に検討した．トリフルオロメチル基を二つまたは一つ有するビフェニリレンジカルボニル骨格を主鎖に有する全芳香族ポリケトンは，相当するジカルボン酸等価体化合物を，親電子芳香族置換および芳香族カップリングにより段階的に構築した後に，その五酸化二リン-メタンスルホン酸混合物を媒介体とする親電子芳香族アロイル化により合成することができた．トリフルオロメチル基が一つだけ置換したビフェニリレン単位を有する全芳香族ポリケトンは，トリフルオロメチル基とメトキシ基の配置によりモノマーの位置選択性を高める設計を施すことで，定序性を制御して合成することができた．トリフルオロメチル基を有するアシル受容体モノマーは 2,2′-ジオキシビフェニリレン骨格にトリフルオロメチル基を有する芳香環を導入する設計に基づいて合成し，そのトリフルオロメタンスルホン酸を媒介体とする親電子芳香族置換アロイル化重縮合により全芳香族ポリケトンを合成できた．<br>

収録刊行物

• 高分子論文集

  高分子論文集 64 (12), 849-862, 2007

  公益社団法人 高分子学会

キーワード

• Wholly Aromatic Polyketone
• Electrophilic Aromatic Aroylation Polymerization
• Acyl-acceptant Monomers
• Acyl-donor Monomers
• Trifluoromethyl Group
• Phosphorus (V) Oxide-Methanesulfonic Acid
• Trifluoromethanesulfonic Acid
• Acidic Mediator
• Retro Synthetic Analyses
• Polycondensation

詳細情報

• CRID: 1390282681499195392
• NII論文ID: 10020027684
• NII書誌ID: AN00085011
• DOI: 10.1295/koron.64.849
• ISSN: 18815685
• ISSN: 03862186
• NDL書誌ID: 9328050
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9328050
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可