十二指腸潰瘍穿孔による後腹膜膿瘍を保存的に加療した1例

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  • A Retroperitoneal Abscess Caused by a Perforation of a Duodenal Ulcer : Report of a Case

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抄録

症例は60歳, 男性。嘔吐を主訴として受診。上部消化管造影で十二指腸下降脚から腸管外への造影剤の流出を認め, 腹部CTにて後腹膜気腫と膿瘍形成を認めた。十二指腸潰瘍の穿孔による後腹膜膿瘍と診断したが, 自覚症状が軽微であったため, プロトンポンプ阻害剤と抗生剤による保存的加療を行った。6日目より経口摂取開始し, 17日目に軽快し退院となった。十二指腸潰瘍の穿孔による後腹膜気腫や膿瘍は比較的少なく, 重症化することがある注意すべき疾患ではあるが, 保存的加療が適応となる症例もある。

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