FDG‐PET高集積にて乳癌肝転移を疑われた横隔膜神経鞘腫の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF DIAPHRAGMATIC SCHWANNOMA SUSPECTED OF LIVER METASTASIS OF BREAST CANCER BY AMOUNT OF FDG-PET ACCUMULATION

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抄録

症例は61歳, 女性. 右乳癌T3N0に対して乳房切除術施行. 術前のCTにて肝S8横隔膜下に15mm大の腫瘤を指摘されていた. 生検困難な部位であったため, ホルモン療法を施行しつつ経過観察されたが, 約1年半の間, 大きさに変化を認めなかった. FDG-PETにて同部位に一致して高集積を認めたため, 乳癌肝転移の疑いと診断し開腹切除を施行. 横隔膜より突出し, 肝実質にのめり込むような形状の2cm大の腫瘤を認め, 病理組織学的検査にて良性神経鞘腫と診断した. 神経鞘腫は良性でもFDG-PETにて高集積がみられるとする報告はあるが, 病変の局在の特殊性と経過から, 肝転移との鑑別がFDG-PETを用いても困難な症例であった.

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