瘻孔癌を合併したクローン病の1例

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  • Carcinoma arising from ileorectal fistula in a patient with Crohn's disease

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抄録

症例は72歳男性.1976年にクローン病を発症し小腸切除を施行.1982年11月,大腸造影検査にて回腸直腸瘻を認めたが,症状なく経過観察となった.2003年8月発熱あり,CTにて仙骨前面膿瘍を認め,回盲部切除·小腸部分切除·S状結腸瘻造設術を施行した.2004年12月CEAの上昇,肛門より粘液の排出を認め,瘻孔開口部付近の生検で粘液腺癌の診断となり,腹会陰式直腸切断·仙骨合併切除術を施行した.瘻孔からの発癌はまれであるが,定期的な経過観察が奏効した1例と考えられ報告する.<br>

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