限局性結節性筋炎から好酸球性筋炎へ移行した1例

  • 松瀬 大
    九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設神経内科
  • 池添 浩二
    九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設神経内科
  • 重藤 寛史
    九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設神経内科
  • 村井 弘之
    九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設神経内科
  • 大八木 保政
    九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設神経内科
  • 吉良 潤一
    九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of eosinophilic myositis in continuum from localized nodular myositis
  • 症例報告 限局性結節性筋炎から好酸球性筋炎へ移行した1例
  • ショウレイ ホウコク ゲンキョクセイ ケッセツセイ キンエン カラ コウサンキュウセイ キンエン エ イコウシタ 1レイ

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抄録

症例は72歳男性である.71歳時より両下肢筋に限局性の有痛性結節を形成し,結節の場所を変えて再発寛解をくりかえした.また四肢近位筋,頸筋にも軽度筋力低下をみとめた.血液生化学ではCKの上昇をみとめ,抗Jo-1抗体も陽性であったが,末梢血中の好酸球増多はみとめなかった.当初は臨床的に限局性結節性筋炎と診断したが,その後の筋生検では好酸球の著明な浸潤をみとめ,好酸球性筋炎と診断した.このような限局性結節性筋炎類似の好酸球性筋炎の症例はきわめてまれである.本症例は,一部の好酸球性筋炎が限局性結節性筋炎,多発筋炎と類似の病態をもつ可能性を示唆する症例である.炎症性筋疾患における好酸球の意義を考えるうえで,貴重な症例であると思われた.<br>

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参考文献 (40)*注記

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