<I>Clostridium</I>属菌感染の関与が示唆された肉用牛の急死

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タイトル別名
  • Sudden Death in Beef Cattle Possibly Associated with Clostridial Infection
  • Clostridium属菌感染の関与が示唆された肉用牛の急死
  • Clostridiumゾクキン カンセン ノ カンヨ ガ シサ サレタ ニクヨウギュウ ノ キュウシ

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抄録

2002年の初冬に岩手県内の2農場 (A, B) で牛の急死事例が発生した. A農場では肥育牛52頭中30頭が, 無熱であるが横臥および重篤な呼吸困難に陥り, 21頭が発病1から2日後に死亡, 9頭が淘汰された. B農場では肉用成雌牛5頭中2頭が同様の症状を示し, 発病2から3時間後に急死した.Clostridium多価ワクチン (C. chuvoei, C. septicum, C. novyi type B) の接種後に本病の流行は終息した. 5例の病牛を病理学的および細菌学的に検索した. 剖検では顕著な鬱血, 出血および水腫が肺, 喉頭, 気管および心臓に観察され, 組織学的に小動脈のブイブリノイド壊死が全身諸組織にみられた. C. sordelliiが3例の回腸内容, 空腸リンパ節, 肝臓および腎臓から分離された. 観察された病変は動脈病変を除いて, Clostridium属菌の関与が疑われたfeedlot牛の突然死で報告されている病変に類似していた. 得られた成績から本病へのClostridium属菌の関与が伺われた.

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参考文献 (27)*注記

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