ブタ糖タンパク質ホルモンα鎖遺伝子の転写開始点上流の転写活性について

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  • Transcriptional Activity of the 5' Upstream Region of the Porcine Glycoprotein Hormone α Subunit Gene
  • Transcriptional Activity of the 5 Upstream Region of the Porcine Glycoprotein Hormone アルファ Subunit Gene

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抄録

ブタ糖タンパク質ホルモン遺伝子の発現能を下垂体由来のLβ2細胞とハムスター卵巣由来のCHO細胞で調べた。そのLβ2細胞での発現結果をみると、転写開始点の遠位にある上流域-798/-541と-540/-240は、α鎖遺伝子の強い発現を促すことが判った。それに対して、CHO細胞での発現はほとんど認められなかった。領域-540/-240にはPiuiary glycoproein hormone basal elemenと呼ばれるエンハンサーが存在するのに対し、領域-798/-541には既知の調節配列はない。Pxlは下垂体で発現する多くの遺伝子に共通した転写促進因子として知られ、この推定上の結合配列が領域-798/-541を含めてα鎖遺伝子の転写開始点上流に点在している。そこでPx-1遺伝子を共発現させたところ、この因子は予期に反して有意な転写抑制効果を示した。以上のことから、本実験は、領域-798/-541がα鎖の高い転写能に関与することと、その転写には未同定の因子が関与していることを初めて明らかにした。

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参考文献 (14)*注記

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