携帯電話ネットワークを利用した、襟裳岬におけるゼニガタアザラシのテレメトリー調査

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タイトル別名
  • Tracking Kuril harbor seals (Phoca vitulina stejnegeri) at Cape Erimo using a new mobile phone telemetry system
  • ハイブリッドシステムモデルに基づく運転行動解析--データクラスタリング手法からのアプローチ
  • ハイブリッド システム モデル ニ モトヅク ウンテン コウドウ カイセキ データクラスタリング シュホウ カラ ノ アプローチ

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抄録

携帯電話のネットワークを利用してデータを遠隔的に回収できるテレメトリーシステムを開発し、野生ゼニガタアザラシ(Phoca vitulina stejnegeri)の追跡調査を行った。GPS、乾湿センサー、水深センサー、温度センサーを内蔵したテレメトリー機器が、襟裳岬において6頭の0歳獣に装着され、最長88日間の追跡がなされた。追跡期間中、全ての個体は既知の襟裳岬の上陸場のみを利用した。乾湿センサーは精度に問題があったが、少なくとも、昼間にも夜間にも上陸していることが示された。4頭の水深記録が解析され、最深の記録は131mであった。水深1mより深い記録のうち、98%は50mより浅いものであった。沿岸の波が高いときには、波が低いときよりも、深い水深を利用する傾向がみられた。3頭では水深30m付近に記録が多かったが、残りの1頭にはその傾向はみられなかった。全ての個体において、夜間(21:00-2:30)の水深記録は、他の時間帯より有意に浅かった。

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