浄化槽生汚泥の好気性消化と生物学的窒素除去特性

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  • Performances of Aerobic Digestion and Biological Nitrogen Removal for Johkasou Raw Sludge
  • ジョウカソウ ナマオデイ ノ コウキセイ ショウカ ト セイブツガクテキ チッソ ジョキョ トクセイ

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抄録

本研究では、小規模浄化槽へ適用可能な汚泥削減技術として好気性消化法に着目し、浄化槽生汚泥(RS)とその汚泥に標準生ゴミを混合させた生ゴミ混合汚泥(GMS)の分解特性ならびに間欠ばっ気運転による生物学的窒素除去特性について検討を行った。槽内水を遠心分離機で上澄水と濃縮汚泥に分離し、HRTが10日となるように上澄水を処理水として排出した後、排出量に相当する供試汚泥を反応槽に投入する回分操作を1~3日間隔で行う好気性消化を試みた結果、経過150日以降、槽内SS濃度が約20,000mg/lで安定する傾向が認められた。RSの連続ばっ気条件では72.8%の高い汚泥分解率が得られたが、GMSの汚泥分解率は、連続ばっ気条件(64.7%)、間欠ばっ気条件(53.3%)ともにRSより低かった。これは、GMSの無機成分の分解率がRSより低かったことと、GMSのBODがRSに比べ約2倍高かったことが影響していると考えられた。間欠ばっ気条件におけるTN除去率は、RS、GMSともに約95%と極めて高く、槽内pHが5.2まで低下したRSの連続ばっ気条件においても72.4%のTN除去率が得られた。

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参考文献 (35)*注記

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