カーボンナノチューブを用いた量子ナノデバイス

• 石橋 幸治

  (独)理化学研究所 石橋極微デバイス工学研究室

• 青柳 克信

  立命館大学 COE推進機構

書誌事項

タイトル別名

• Quantum nanodevices with carbon nanotubes
• カーボンナノチューブを用いた量子ナノデバイス--量子相関デバイスの実現に向けて
• カーボン ナノチューブ オ モチイタ リョウシ ナノデバイス リョウシ ソウカン デバイス ノ ジツゲン ニ ムケテ
• −量子相関デバイスの実現に向けて−

抄録

量子相関デバイスに決まった定義はないが，トランジスタに代表されるこれまでのデバイスが，多数の電子が独立に運動しているという1粒子描像でその基本原理の理解ができるのに対して，量子相関デバイスとは，時空間領域あるいは粒子間の何らかの相関を利用しようとするデバイスである．具体的には，トンネルの時間相関が重要となる単電子デバイスや，電子間の量子相関（エンタングルメント）や量子状態のコヒーレントな時間発展が本質的な役割を果たす量子コンピューティングデバイスなどを考えることができる．本稿では，筆者が考える量子相関の意味を述べ，カーボンナノチューブ量子ドットの人工原子としてのユニークな特性を示すことにより，その可能性を考えたい．

収録刊行物

• 応用物理

  応用物理 77 (3), 264-270, 2008-03-10

  公益社団法人 応用物理学会

キーワード

• quantum dots
• single electron transistor
• quantum computing devices
• carbon nanotubes
• artificial atom
• THz photon assisted tunneling

詳細情報

• CRID: 1390845702290748544
• NII論文ID: 10021108733
• NII書誌ID: AN00026679
• DOI: 10.11470/oubutsu.77.3_264
• ISSN: 21882290
• ISSN: 03698009
• NDL書誌ID: 9406811
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9406811
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可