流動触媒反応器における体積減少をともなう反応による非流動化と内挿物による流動性の改善

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タイトル別名
  • Defluidization Caused by the Reaction Involving a Volume Reduction in a Fluidized Catalyst Bed and Improvement of the Fluidity by Internals
  • リュウドウ ショクバイ ハンノウキ ニ オケル タイセキ ゲンショウ オ トモナウ ハンノウ ニ ヨル ヒリュウドウカ ト ナイソウブツ ニ ヨル リュウドウセイ ノ カイゼン

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抄録

反応物と生成物の量論関係によって体積が減少する反応を流動触媒反応器で行った場合,反応速度が高くなると流動化状態が極めて悪化する.条件によっては層の上部が非流動化状態となり,固定層となった部分がピストンのようにガスによって持ち去られた.体積減少速度が大きな場合には,エマルション相の粒子における抗力,重力および浮力のバランスが崩れ,気泡相からのガスの補給が追いつかずにエマルション相におけるガス速度が流動化を維持できない速度に低下するためと考えられる.このような現象を防止するために,内挿物を設置し,取り付け位置や数についての検討を行った.その結果,層の上部よりも下部にメッシュ板を設置することにより,より流動性を改善できることが分かった.これは,非流動化状態になった粒子層を破壊するよりも,空隙率が減少しつつある部分の粒子を分散して空隙率の低下を防ぐほうが効果的であるためと考えられる.

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