リサイクル目的の資源廃棄物の輸出抵抗感に関する研究―選択実験によるリサイクル行動評価と心理的影響―

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Consumer Opposition to Exporting Recyclable Wastes-Evaluation of Consumer Behavior on the Recycle by Choice Experiment and Psychological Aspects-
  • リサイクル モクテキ ノ シゲン ハイキブツ ノ ユシュツ テイコウカン ニ カンスル ケンキュウ センタク ジッケン ニ ヨル リサイクル コウドウ ヒョウカ ト シンリテキ エイキョウ
  • -Evaluation of Consumer Behavior on the Recycle by Choice Experiment and Psychological Aspects-
  • -選択実験によるリサイクル行動評価と心理的影響-

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抄録

銅くずなどの資源廃棄物の中国輸出が急増し,グローバルなリサイクルが進行している.中国の高度経済成長による資源需要が原因であるが,豊富で安い人件費の出稼ぎ労働者を活用した手分解により再資源化率が高く,枯渇性資源の有効活用,出稼ぎ労働者への就労機会提供などの利点がある.しかし,日本の消費者は,自分たちが排出した資源廃棄物を中国に輸出することにある種の抵抗感を持っていると思われる.日本の消費者をアンケート対象として,資源廃棄物輸出への抵抗感を生みだす心理的影響因子は何かをパス解析により分析した結果,不法投棄のような不正処理や輸入国側の労働環境,生態系破壊への懸念が影響していることが明らかになった.抵抗感を定量化するために,廃冷蔵庫のリサイクルを国内方式と国外方式が選択できるものと仮定し,コンジョイント分析を用い,支払い意思額でリサイクル行動を評価した結果,消費者は国外リサイクル方式の方が-1,625円(通常のリサイクル費用4,830円の34%相当)の効用低下を示す結果となった.

収録刊行物

  • 環境技術

    環境技術 37 (5), 340-346, 2008

    環境技術学会

参考文献 (6)*注記

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